『最強のふたり（吹替版）』ネタバレ感想
中西香菜さんのインスタアカウントができたよ！うれしいよ！毎日見てるよ！でもインスタでコメントしたりしたことないからヒヨってできないよ！うわあああああああ
しかも、中西香菜さんのコレクション？なんかインスタのブクマみたいなやつ？見たらめっちゃファンの投稿見てるしこのブログも発見されてたらどうしようごめんなさいいつも元気もらってます大好きです。
で、今日観たのはこれ！
『最強のふたり』（2012）
タイトルの【最強のふたり】はフランス映画！和田彩花さんが観たと今日話していました！実話が元になっているお話で、事故で体が麻痺してしまったお金持ちの男の人と介護役として雇われた刑務所を出たばかりの青年の交流のお話！共通点もないのに、どうなってしまうのか、はらはらしましたがとっても色んな感情に連れて行ってくれる作品で胸が熱くなりました！仲間って良いな！
わたし、中西香菜さんの何が好きって、こういう素朴な感想を持つところなんだよなあ〜。
全身麻痺の大富豪・フィリップと、その介護役の仕事を得たスラム出身のドリス。
支援される人と支援する人。金持ちと貧乏人。クラシック音楽好きとクラブミュージック好き。恋に臆病な人と積極的な人。ふたりのいろんな「違い」を「わかりあえなさ」や「わかりあうためのステップ」として描くのではなく、そのまま「個人」と「個人」の話として描いているところがとても素敵だった。
ある日、知人に「なぜ宝石強盗の前科のあるドリスを介護役として側に置くのか」と問われたとき、フィリップは「彼だけは私を対等に扱う」と答える。フィリップの言う「対等」とは、一体どんな関係なのだろう。
支援する側の人って、いつもバランス感覚を気にしていると思う。少なくとも、わたしはそうだ。
上から目線になっていないかな。逆にくだけすぎて失礼になっていないかな。何か今困っていることはあるのかな。でも、聞いたら失礼かな。今これに困っていそうだけど、手を差し伸べたら迷惑だと思うかな。自尊心を傷つけない範囲で、やり方で、伝え方で、わたしは支援できているかな……。
こんなことを気にして、バランスをとって、支援をしている。それは、支援される側の人と「対等」な関係でありたいからだ。けれど、この「バランスをとっている」こと自体が、本当に対等な関係からは程遠い状態であると感じることがたくさんある。
そんな支援する人と支援される人との関係でありながら、ふたりは「対等」な関係を作っている。
ドリスの振る舞いには「バランスを気にする」様子が一切ない。「下半身が動かないのにセックスはどうやってするのか？」「下の世話なんて絶対やりたくない」「こんな車椅子用のダサい車じゃなくてスポーツカーに乗ろう」など、素直な感覚のまま、フィリップに接するのだ。フィリップは“障がい者だから”こういう話はやめておこう、フィリップは“障がい者だから”俺はこうしてあげなきゃいけない、という視点の重要度がとてつもなく低いのだ。
一方のフィリップにも、ドリスとの「バランスを気にする」様子がない。前科のある彼を「今頑張っているかどうかが重要だ」と評価する。「俺は金持ちだからな」とジョークを言う。ドリス個人の在り方を見ているからこその言動だと思う。
「その人自身」と接すること。それがフィリップの言う「対等」な関係なのだろう。
また、ふたりは「対等」なだけでなく、気が合う関係でもあるところが、この映画の楽しいところだ。ヒゲを変な風に剃って遊んだり、車椅子を改造して時速20km（だっけ？）にしたり、性の話で盛り上がったり、速度違反で取り締まりに来た警察を演技で振り払ったり……。ふたりの「楽しい！」の感覚が似てるんだなあ、羨ましいコンビだなあ、と思って観ていた。
何より羨ましかったのは、フィリップと文通相手との恋愛を応援するドリスの優しさだった。電話一本かけられないフィリップの代わりに無理やり電話をかけるドリス、身体障がいを気にして写真を送れないフィリップに「この写真がいい」と声をかけるドリス、障がいを理由に臆病になっているフィリップにデートの場を作るドリス……。「できる！やれる！自信持って！やってやろうぜ！」みたいなノリで、フィリップの手をグイグイ引っ張って「楽しいところ」に連れていこうとするドリスは、最高の仲間だなと思った。しかもその恋愛がちゃんと成功する優しい物語であるところもよかった。
中西香菜さんの「仲間っていいな」という感想に大共感した映画だった。
と、同時に、わたしもだれかとこんな関係を築ける人間でありたいな、と思った。
あーーーー。ドリスみたいな人になりたーーーーーーーい！
かななんかわいいな。次の仕事ってなんなんだろうな。会えるのかな。会えなくてもいいけど会えたらうれしいな。かななんが幸せでいてくれたらわたしも幸せだな。
