太田あさひの日誌

旧・中西香菜さんがおすすめの映画をひたすら観るブログ。アンジュルムの中西香菜さんがおすすめする映画の感想だけでなく、旅行や考えごとについて書き残す。

わたしと中西香菜さんの出会い

中西香菜さんを好きになってよかった。

今から話すのは、中西香菜さんの話ではなく、わたしの話である。
わたしがいかにして中西香菜さんに出会い、いかにして好きになったかまでを書いてみようと思う。


わたしが中西香菜さんに出会ったのは、2019年8月末頃のことだ。

この頃のわたしは仕事で体調を崩しており、まさに病み期真っ只中であった。わたしは心のキャパシティが異常に狭いので、大きな仕事を2つ以上振られると即刻パニックに陥ってしまう。しかも悪いことに、チームも協力も相談も何もないような職場環境だった。なんとかかんとか踏ん張っていたのだが、ある日急にポキンと折れて無になってしまった。

というのはさておき、つまり言いたいのは、そんな状態でアイドルコンテンツに触れているものだから、わたしはもう藁をも掴む思いで推しを探していた。
だれかの新しい写真がアップされるだけで狂喜乱舞する世界線に、はやく……はやく突入したい……!

現実逃避に必死のわたしが夏ハロに参戦して「46億年LOVE」にハマって布団の中でMVを鬼リピしているうちに、室田瑞希ちゃんが気になってきた。なので、室田瑞希ちゃんが加入した辺りからアンジュルムを振り返ってみようと思い、適当にDVDマガジンを中古で買ったのだ。
買ったのはVol.7で、観始めてすぐに室田瑞希ちゃん加入時ではないことに気づいた。しかし、これが運命の出会いへと繋がる。

このDマガは、笠原桃奈ちゃん(と上國料萌衣ちゃん)の加入を祝うパーティーをするという内容で、何もない会議室のような場所に集められたアンジュルムメンバーが、幼稚園のお楽しみ会のようなプログラムでわいわいする様子を60分間見せられるというものである。
正直、しょうもないと言わざるを得ない内容のこのDマガで、わたしは運命の出会いを果たしたのだ。
中西香菜という子はなんだ? おもしろいようで絶妙におもしろくないラインすれすれのボケを連発しつつ、同時に、後輩にめちゃくちゃ気を遣っている……! こんなハチャメチャな優しい子おるか? 好きかもしれん……目が離せない……どうしよう……これは……恋……? これは……好きだ!!!!!!!

そこから落ちるのは速かった。
ライブ映像を観てかわいさとセクシーさに悶絶し、ブログを全記事読んで(狂気)悩み多き性格に共感し、トーク映像を見て「あほすぎて好き」と呟き、知れば知るほどその優しい心根に触れて癒されていった。
この人なら、わたしのなんにも否定しないし、わたしのいいところを応援してくれると信じられる!
ここにいたか、女神よ……!
やっとできた現役の推し!!(わたしはライトなちゃゆヲタでもある)

と、思っていたのも束の間、いつのまにか卒業が発表され、大慌てで握手券を集めて握手をしに行った。

緊張MAXだったわたしは、顔を描いてもらい、チェキを撮り、少しずつ自己開示をして中西香菜さんとの距離感を掴んでいった。これこそが「会いに行けるアイドル(死語)」の楽しみである。
握手の段になって、ようやく緊張がほぐれて楽しく話せるようになってきた。

そこで、何を思ったかわたしは「過労で病気になったから仕事を辞める」と切り出してしまった。すぐに「困らせてしまったかもしれない」と後悔しながら並び直し、「なんと話を続けよう……」とへこんでいた。初めて会った人間(しかもただのファン)にいきなり身の上相談をされても、困るだけだ。なんで言っちゃったんだろう。かななんに迷惑かけないように、違う話題にしなきゃ……。でも何を話そう……。
自分の番になっても言葉が見つからず、おそるおそるブースに入ると、わたしの顔を見るなり、中西香菜さんはこんなことばをかけてくれた。

「もっと自分のために生きてほしい」

わたしは、びっくりして、うれしくて、ほっとして、ことばが見つからなかった。


(実際の会話の一部)

現実にわたしが「優しい」のかどうかとか、「溜め込んでいる」のかどうかとか、そういうことばの表面にはほとんど意味がなかった。
中西香菜さんが、わたしを理解しようとしてくれたこと、共感しようとしてくれたこと、わたしがわたし自身を受け入れられるようなことばを選んでくれたことが、うれしかった。
アイドルと握手をして、こんな気持ちになったのは初めてだった。
そして、思ったのだ。ああ、わたしは、アイドルとではなくて、友人や家族と、こんな関わりをしないといけない。もう一回、がんばろう。

もう、殿堂入りである。
ここまでされて好きにならない方がおかしい。
わたしはドラマのような大恋愛をしている心持ちになり、ますます中西香菜さんのことを好きになった。
(これがアイドル……おそろしい……)

一瞬でわたしの心と財布を鷲掴みにした中西香菜さん。
最近、自作アクセサリーの販売を始めたらしい。
待ってた。ありがとう。かわいい。すごい。だいすき。
わたしは家を出て数秒でイヤリングを失くすという才能に長けているため、ちょろちょろと注文する程度に留めている。
しばらくはファンサイトのブログに集中することにし、「いいから最近観た映画の話をしろ」と念を送っている。

中西香菜さんに出会えてよかった。
つらいときはとりあえず中西香菜さんのことを考えればよい。
唯一の弊害と言えば、いいなと思う人がいても中西香菜さんより好きになれないことである。
勘弁してほしい。
だれかガチ恋から目覚めさせてください。