太田あさひの日誌

旧・中西香菜さんがおすすめの映画をひたすら観るブログ。アンジュルムの中西香菜さんがおすすめする映画の感想だけでなく、旅行や考えごとについて書き残す。

鎌倉・江ノ島旅行(3日目:寝坊と竹林)

ツナマヨさん()との鎌倉・江ノ島旅行3日目最終日、わたしたちは大いに寝坊した。

 

ツナマヨさん

わたしの好きなひと。たぶん、わたしのことをまあまあ好き。

hideが好きで、髪の毛をハイライトでディープピンクに染めている。

自宅以外から通勤するのが苦手なので、たとえ午前4時まで飲んでいようとも、必ず家に帰る。

 

「チェックアウト時刻が過ぎている」というフロントからの電話で起きたわたしたちは、「あと30分ぐらいで出ます!」と宣言し、のろのろと支度を始めた。それから30分ほど経って、再びフロントから電話がくる。「もうちょっとで出ます!」と宣言するが、向こうは何か言いたげである。当たり前だ。その時点でチェックアウト時刻を1時間以上過ぎているのである。「追加料金がうんたらかんたら」「会員になっていただけたらうんたらかんたら」と話し続けるフロントのお姉さんの声を聞きながら、わたしは、後は化粧ポーチをしまって、忘れ物がないかチェックして、それからと支度の段取りを考えていた。チェックアウト時刻を1時間半過ぎてから、わたしたちはフロントへ行った。さっきの電話ではよく聞いていなかったが、どうやらホテルの会員になると1時間のレイトチェックアウトが無料になるらしい。入会費や年会費は無料とのことだったので、もちろん入会した。だが、会員になり、そのレイトチェックアウト特典を利用しても、なおかつ30分過ぎている。追加で請求があるかもしれないと窺っていたが、どうやらその30分はなかったことにしてもらったようだった。ああ、間に合ってよかった、と思った。

 

やはり、最後もエレベーターまでホテル(ウー?)マンのお姉さんが送ってくれた。

 

「今日はどちらか寄って帰られるんですか?」

「北鎌倉に行きます」

「いいですね」

「竹林を見ようと思って」

 

そこで、お姉さんの表情が曇る。話を聞いてみると、竹林があるのは北鎌倉ではなく、駅前のケーキ屋さんの前から出ているバスに揺られていかなければならないらしい。お姉さんの親切に感謝し、これもいいホテルに泊まったおかげだろうか、と思ったが、安宿旅行でも同じような親切にはたくさん出会うことを思い起こし、これは、旅という状態のおかげだろうと思い直した。旅は、旅先で出会う人々の親切に支えられているのだ、と実感する。

 

ホテル近くのとんかつ屋で朝食兼昼食をとり、バス停を探した。 お姉さんの言う「駅前のケーキ屋さん」というのを探すのに手間取ったが、これまた、親切のおかげでバスに乗ることができた。

竹林があるのは、報国寺という寺の庭だった。昨日行った長谷寺と比べるとかなり小さな庭だったが、青々とした竹林の間を歩くのはどこか幻想的な気持ちがする。だが、如何せん、観光客が多く、いまいち浸りきれない感はあった。

 

竹林を見上げるわたし

 

竹林の外れのベンチに座って休憩をした。

江ノ電のポーズをしたり、

「江ノ電のポーズ」と題した謎のポーズをとるツナマヨさん

工事中のコーンの地蔵の真似をしたり、

工事中のコーンの地蔵とわたし
手ぬぐいを頭にオタク巻きしたり、

江ノ電の手ぬぐいをオタク巻きするわたし

ひとしきりあほなことをしてから、報国寺を出た。

 

バス停まで戻ると、長蛇の列ができている。バスの便数が少ないのかもしれない。1つバスを見送って、近くを少し探検した後に、地面に座ってバスを待っていた。

バス停の横に「BEER」と書かれた店があったのだが、あいにく閉まっていた。

 

店の中に見えているのに買えないビールを恨めしく見つめるわたし

 

そこからは、あっけなかった。

バスに乗って鎌倉駅に戻ったわたしたちは、コンビニで缶ビールを買い、湘南新宿ライングリーン車に乗り込んだ。そして、わたしはひとり暮らしの部屋へ、ツナマヨさんは元彼と暮らす部屋へ帰った。この旅は、これでおしまい。

 

わたしは、ツナマヨさんの恋人ではない。けれど、ツナマヨさんが一緒に暮らしている相手も、ツナマヨさんの恋人ではない。わたしとツナマヨさんは、キスをする。夜を共に過ごす。別々の部屋へ帰る。恋人同士ではない。

3日間ビールを飲み続けて朦朧とする頭で、苦しいなあ、と思った。布団に入り、寝入る前での間中、ずっと同じことを考えていた。わたしたちは、恋人同士ではないんだ、と

 

 

(余談)

北鎌倉といえば、サザンオールスターズの「北鎌倉の思い出」という曲がとても良い。歌唱が桑田佳祐ではなく、原由子という新鮮さもあり、アルバムを通して聴いていると、心地よいトーンとリズムで不思議な世界へ連れていかれる気分になる。もちろん、単独で聴いても気持ちいい曲なので、気になる方は、ぜひ。