太田あさひの日誌

旧・中西香菜さんがおすすめの映画をひたすら観るブログ。アンジュルムの中西香菜さんがおすすめする映画の感想だけでなく、旅行や考えごとについて書き残す。

『マイ・インターン(字幕版)』ネタバレ感想

筋トレと半身浴を終えて、夕食準備の時間まで昼寝しようとしたところで、中西香菜さんのブログが更新されていたことに気づく。いつのまに更新されたんだ!

2019年9月5日の中西香菜さんのブログで紹介された映画は、マイ・インターン(2015年)。

 

ロバート・デ・ニーロアン・ハサウェイが主演のコメディ映画である。うん、聞いたことはあるけれど、観たことはない。

調べると、Amazonプライムでレンタル199円。「また有料かっ!」とは思ったものの、中西香菜さんが紹介しているので観るしかない。実家のTVは家族共用なので、家族が寝静まる夜中まで待つことにした。別に明日観てもよかったのだが、中西香菜さんのことが好きすぎるので、なるはやで観たい。

(とか言いつつ、Amazonで配信していない映画はスルーしている現状…。どうにかしたい。近くにレンタルショップがない。TSUTAYAに住みたい。)

 

中西香菜さんは、動物飼育員になりたかったエピソードから、

お仕事って好きなことをやったり、
出会いだったり、
その時のタイミングだったり、
ずっと一緒だったり、
変わったり、


色々あるなぁと思います!

 と、「仕事」にフィーチャーした話を続け、

お仕事の映画といえば、【マイ・インターン】というイメージがあります!☺️💗

と、ついでのように映画紹介。しかし、これも、昨日みたいにブログ自体がこの映画の紹介文になっている完璧構造に違いない!

 

物語は、主人公・ベンの自己紹介を兼ねた語りから始まる。王道だが、個人的に一番ワクワクする物語の始め方だ。いきなり好印象。

70歳のベンは、仕事を引退後、旅行や趣味、息子家族との交流など充実した余生を送っている。幸せじゃないわけではないけれど、「仕事人間」だった自分を持て余し、社会との接点を探している。そんなとき、スーパーの帰り道にシニア・インターンのチラシを見つける。早速応募したベンの履歴書代わりの自撮りムービーにこんな台詞がある。

“Musicians don’t retire. They stop only when they have no more music in them. Well, I still have music in me.”

「音楽家の引退は自分の中に音楽が消えた時。私の中にはまだ音楽があります」(字幕より)

ワクワクする〜!

ベンが応募したのは、若手女性社長のジュールズが経営するネット販売アパレル会社。創立2年目の若い会社だが、従業員数は創立当初の20人から220人にまで増え、会社の規模はどんどん大きくなっている。急成長中の会社だ。ベンは、「キツイ」性格のジュールス直属の部下になる。最初はベンを拒否するジュールスだが、少しずつベンを頼りにするようになっていく。

映画全体を通して、本当ならば心情的に観るのが辛くなるだろう箇所がいくつかある。ジュールスが40歳も年上のベンを雇うことになってイライラしている場面、ジュールスが娘のママ友の間で嫌われていること、ジュールスの夫・マットが浮気をしていること、家族を取るか仕事を取るかの2択で思いつめるジュールス…。しかし、全体が優しい空気で包まれていて、ほとんど苦痛を感じない。

これは、ひとえに、ベンの人柄によるところが大きいと思う。70年という長い歳月を過ごした経験値は伊達じゃない。優しく、温かみがあって、他者の良さを認めて、応援してくれて、仕事もできて、恋愛相談にも乗ってくれて、涙を流す友人にハンカチをそっと手渡してくれる。仕事の経験ももちろんだが、人生経験の豊富さや積み重ねが、今を奮闘する周囲の若者たちを優しく大きく包み、背中を押してくれる。まさに「ジェントルマン」という言葉がぴったりの素敵な人物だ。

歳月は人を頑なにさせることもあるが、ベンはそうではないようだ。履歴書ムービーで「(わたしが暮らす)ブルックリンはおしゃれに変わった。私も変わりたい」と語るベンは、とてもかっこいい。いくつになっても、新しいことには貪欲にチャレンジし、謙虚な気持ちも忘れない。そんな素敵な歳の重ね方をしたい。

 

もう一度、中西香菜さんのブログを読み返すと、小さい頃の将来の夢の話をこう語っていた。

年長さんのときは、
【普通の大人】とかいていました笑

 

先生がアルバムにかいてくださるのですが、
普通の大人ってどういう気持ちで先生に言ったのだろう!


普通ってなんなんだろうか!!!

「普通」って、難しいなあ。「普通」ってなんなんだか、わたしにもわからないよ。映画を観てもわからなかったよ(分からんかったんかいっ!)。でも、ベンみたいな大人になりたい、って思ったよ。中西香菜さんは、どう思ったのかな。